共同住宅の営繕工事は設置されている電気設備を全て点検してからのスタートとなります。永年暮らしていた入居者様が退去した後に故障した箇所や経年劣化した箇所を交換して次の入居者に備えての準備となります。電気部材はカバー等を中性洗剤で清掃すると綺麗になるのですが、年式を見て交換しなければなりません。次の入居者様がいつ出ていくかは不透明な為、交換時期を誤ると火災や感電事故等の要因を残すことになりかねませんので当たり前の事ですが、慎重に検討しております。
配線器具の点検や交換のチェックポイント
1. スイッチ類及びコンセントの機能・状態点検
2.エアコン用コンセントが無い場合はベランダ側居室に1箇所新設する。
(100V 15A・20A 兼用EET 付)
※ モール、配線、ブレーカ接続工事を含む。
3.引掛けシーリングの機能・状態点検
4.引掛けシーリング取替の場合、フル引掛ローゼットとする。
※竿縁天井の場合は、角型引掛けシーリング(ハンガ付)とする。
5.再使用の配線器具類は、化粧プレートを中性洗剤等で清掃し、その他の部分はウェス
等で清掃する。等があります。
換気扇及びレンジフード交換のチェックポイント
1.換気扇又はレンジフード(ファン内部、フィルター、内外装を含む)の清掃
※ 作動状況の確認(異音・振動等)、換気扇等のカバーの清掃を行う。
2.換気扇又はレンジフードの取替え
3.レンジフードフィルターの取替え
4.再使用の器具は引き紐、レンジフードランプの取替を行う。
その他
1. 電気調理器、電気温水器、エアコン等の清掃・試運転(設置されている場合)
※ エアコン用リモコンの有無・動作確認、フィルター清掃を含む。
2.住宅情報盤(緊急呼出釦・スピーカー(カバー含む)・生活センサー等を含む)の清掃
及びLSA・デイサービスへの通報機能等の総合点検
3.セキュリティシステム(人感センサー・在室確認釦・復旧釦・警報用ブザー)
の清掃・総合点検
● 各種試験(点灯試験、絶縁測定、極性試験、地上デジタル波電界強度測定)
を実施し成績書を提出する。
● 工事完了後、速やかに履行確認書類と共に履行届を提出する。
● 作業終了後は、常に最終作業者と考え、室内のチェックをして退室する。
● 押入等の残物の確認
● 電気設備の清掃は、建築のハウスクリーニングに含まない。
● ハウスクリーニングの前に工事全てを完了する。
● 本工事設計書に記載以外は追加変更工事とする。
詳細なチェックをして工事完了です。1年に数十件このような仕事もしております。