照明器具は使用条件や環境により大きく寿命は異なります。器具内部に使用されている安定器やソケットの劣化により寿命を迎えるのは、1日10時間、1年3,000時間程度点灯した場合で10年程と言われています。使用頻度にも影響されますが、使用しなくても、電気を通電している以上目に見えない部分で劣化が進行していきます。
日本照明器具工業会では、日々の照明を安心してお使いいただくため、照明器具の点検・交換の目安を10年としています。 劣化した照明器具を使い続けるとプラグやコードが熱くなったり、焦げくさい臭いがすることもあります。内部の安定器は黒ずんで発火の原因となったり、内部のインバータ(電力変換装置)から蒸気が出ることがまれにあります。大きな事故にならないうちに、買い換えるなど適切な対応をぜひしてください。
弊社では調査・修理のご依頼を頂いたお客様に現在の照明器具の状態や今後の事も含めてご提案させて頂いております。万一の火災を起こさせない火災予防活動に努めさせて頂いております。
上記写真は、蛍光灯器具が不点灯となり安定器の交換工事を実施致しました。器具交換もご検討頂いたのですが、埋込型の器具の台数も多く設置してある事務所ビルなので費用も膨大になります。LED器具への交換工事により電気代の削減やランプ交換などの手間も必要無くなるというメリットもございますが、今回1台の故障により安定器の交換をして様子を見て頂くことになりました。
安定器の交換費用(器具により安定器のお値段に違いがあります)は、1万円から2万円の間です。上記写真のようにランプとカバーを取り外して既存の安定器を取り外して新しい安定器に交換致します。その際、配線の状況やソケットの劣化具合も見させて頂いております。劣化の度合いが激しい場合は器具交換をお勧めさせて頂きます。今回は安定器の交換でOKでした。
照明器具の劣化をお客様で確認出来るチェックポイントをまとめてみましたのでご参照願います。
1. スイッチを入れても,時々点灯しないときがある。
2. こげくさい臭いがする。
3. 点灯時にブレーカが動作することがある。
※1~3は弊社のような電気工事会社へご相談下さい。照明器具の他にも原因があるかもしれません。
4.購入後,10年以上経過している。
5. 点灯するまで時間がかかる。
6. 極端に明るさが低下している。
7. ちらつきが頻繁に生じる。
8. カバー,パネルなどに変色,変形,ひび割れなどがある。
9. 塗装面にふくれ又はひび割れがある,もしくはさびが出ている。
10. 器具取付け部及びランプ取り付け部に変形,ガタツキ,ゆるみなど
11. 点灯しているLED の色味が変化してきた。
12. ランプの端部が極端に黒化している。
※4~12は照明器具の劣化やランプの交換時期が経過している可能性がございます。
照明器具に関しまして気になることがございましたらメールにて現場の状況写真を送付頂ければ直接お伺いしなくてもお見積り可能です。お電話でも丁寧に説明させて頂きますのでお気軽にご相談願います。弊社は電気設備のかかりつけ医のような皆様に親しまれる会社を目指しております。