本日は、新潟市西区内の介護老人保健福祉施設さまにおいて、非常用電源装置のメンテナンス作業(整備・消耗部品交換)を行なって参りましたので詳しくご紹介させて頂きます。
自家発電設備の役割は、火事や地震といった予期せぬ災害の際にスプリンクラーや非常用エレベーターなど通常の電源が断たれた状態で活躍する重要な設備です。停電発生と同時に通常電源から自動で切り替わります。病院、ホテル、デパートなど、施設利用者数が多く消防用設備をはじめとした負荷容量が大きな建物では、自家発電設備は欠かせません。平常時は活躍しないものの有事の際には必要不可欠な電源設備として義務設置されている物から任意設置されている物まで様々です。
今回整備する現場の故障状況や修理前の状況
- 発電機始動用蓄電池交換時期(約7年)
- 消耗品交換(Vベルト・オイル・冷却水・燃料・オイルフィルター)設置より10年以上経過(交換時期は不明)
修理や交換する設備の役割
- 始動用バッテリー:エンジン始動用
- オイル :エンジン潤滑
- LLC :エンジン冷却
- フィルター類 :オイル及び燃料 濾し器
現場の状況や修理を行う上での留意点
- 屋上作業の為、天候見極め → 状況により作業中断
- 作業員の巻き込まれ
- 自動運転 → 手動運転・制御電源操作 → 誤作動防止
- 交換後のオイル・LLC漏洩の確認
- 試運転の実施 (燃料エア抜きの実施)
交換作業の様子(エンジン始動用バッテリーの交換)
燃料フィルターとオイル交換の様子
冷却水交換の様子
Vベルト交換の様子
完了後の感想として、冷却水には防錆効果もあるが、数年交換されていない冷却水は緑色から褐色にかわり、防錆効果がなくなってしまいます。内部に錆が浮き、配管詰まりを起こしてオーバーヒートの原因になる為、定期的にオイルも含む消耗品類は交換する必要があります。
今回の整備の価格の目安
蓄電池交換:¥80,000円
消耗品交換(燃料・オイルフィルター、Vベルト、オイル・LLC)¥60,000円
ブログを見て頂いたお客様へ一言
- 整備を怠っていると緊急時に始動できなくなる可能性がございます。
- 未整備により始動できず人命に関わる可能性がございます。
- 定期整備を惜しむと修理代が逆に高くつくことがあります。
最終的にたどり着くのはすべて人命となります。しっかりとした定期整備の実施をお願い致します。