本日は新潟市東区内の某施設様において、会議室用AVシステムの導入工事(設置・取付)を行なって参りましたので、詳しくご紹介をさせて頂きます。AVシステムと申しますのは簡単にご説明しますと「プロジェクターから映像を出して、スピーカーから音声を出す設備」とお考え頂ければと思います。
今回のAV設備は主に会議だけでなくプレゼンテーションを目的に使用される設備です。参加者には明瞭な映像と音声をお届けすること、司会者や会議準備に係る方にはスムーズな操作性や運営準備時間の短縮が求められます。
会議室音響設備機種選定のポイント
- 会議の司会や運営者が簡単に操作できること。
- 会議室内の建築構造及び面積を考慮して音響システムを構築すること。
- 明瞭な映像と音声を重視した音響システムであること。
- ハウリングが発生しにくいシステムの構築と機器の配置であること。
皆様も経験があると思うのですが、学校の体育館や会議室や結婚式場等の静寂感のある張り詰めた空気の中、「キーーーン」「w---ン」というような耳鳴りがするようなハウリング音は不快なだけでなく、場の空気を台無しにしてしまいますよね。音響設備導入の際は、ハウリング対策は必ず盛り込むべき要チェックポイントです。
システム図(拡大表示出来ます)です。実際、お客様にもお渡しする資料なのですが、ほんと不親切だと思いませんか?私も新人の頃なんて「なんなんコレ」と思いました。メーカーからの支給資料なので仕方ないのですが、今であれば動画で解説したものを完成時にUSBでお渡しする方が喜ばれると思います。お客様はシステム図については、無視して頂いてもOKです。
平面図(拡大表示できます)です。225㎡の会議室にプロジェクター・AVワゴンの配置が書いてあり、スピーカーが均等配置されています。アンテナステーションの役割は、ワイヤレスマイクを使用が可能です。
心臓部となるAVワゴンです。卓上にて音量や映像の切替操作が可能です。AVワゴンにはいろんな機会が搭載されていますので、使い方がわかならないと敬遠していまいます。全ての機器を解説致しますので参考にして頂けると幸いです。
- デジタルリンクスイッチャー
- デジタルミキサー
- 外部入力パネル
- MD-CDデッキ
- ブルーレイディスクレコーダー
- デジタルワイヤレスベースステーション
- デジタルパワーアンプ
- 電源制御ユニット
- ワゴン本体
以上の9構成になっております。1つ1つ機器の役割や操作方法を解説していきますので参考にして下さい。
❶ デジタルリンクスイッチャー
映像のON・OFFやプロジェクターから投影する映像をテレビの映像やパソコンの映像に切り替えたり出来ます。ご家庭のリモコンでテレビを見ていたけどDVDが見たくなったと切替え、やっぱり録画したドラマが見たいとなったら、リモコンで切替えますよね。そのような切替え操作がスイッチャーという機械で可能となります。
DVDプレーヤー・ブルーレイと機械が二つ以上ある場合は、それぞれ別のリモコンとなってしまうため、「これどっちのリモコンだったかな?」と迷うことがありますが、こちらの機械であれば接続されている映像機器をボタン一つで切り替えることが簡単に出来ツノがメリットです。
プロジェクターの映像を見た後にPCでパワーポイントで解説した後に詳細な解説のブルーレイを流すみたいな流れのプレゼンの際に「あのリモコンどうした」「このリモコンかな」なんてカッコイイプレゼンが台無しになってしまう恐れがありますので、これでスマートなプレゼンが可能となります。
❷ デジタルミキサー
音量の調整とハウリング対策の役割を果たします。音量調整では、マイク・CD・ブルーレイと接続機器の音量調整を一気に行うことが出来ます。例えば、プレゼンで使用中BGMの音量を下げてプレゼンターの声を明瞭にしたい場合もこちらで調整が可能です。ハウリング対策では、難しい調整を行うことなく、簡単に適切な音質に設定することができます。ほんとボタン1つ押すだけで設定完了です。
❸ 外部入力パネル
様々な持ち込み機器を接続して映像や音声を流すことが出来ます。
- RGBコネクタによりパソコンからのアナログ映像を入力出来ます。
- HDMIは、デジタルの音声や映像を劣化せずに表示することが可能です。
- RCAは、ビデオデッキの接続も可能です。(最近めっきり見なくなりました)
- マイクジャック
- AV100Vコンセント
机上で自分のパソコンを操作しながらのプレゼン準備がスムーズです。
❹ CD-MDデッキ(上)
❺ ブルーレイディスクレコーダー(下)
これらはご説明不要ですね。
❻ デジタルワイヤレスベースステーション
アンテナステーションへの電源供給とワイヤレスマイクの音量を調整です。ワイヤレスマイクを使用するために必要な機械です。
ちなみにこちらの写真がワイヤレスアンテナになります。アンテナっぽく無いですよね。
❼ デジタルパワーアンプ(上)
ミキサーから来た信号を増幅してスピーカーを鳴らす機械です。パワーアンプの出力は接続するスピーカーの接続台数・インピーダンスにより決まります。またアンプの出力がスピーカーの許容入力を超過するとスピーカーにダメージを与えることがあるため、使用するスピーカーとのコンビネーションも考慮する必要があります。
❽ 電源制御ユニット(下)
音響機器の電源を集中制御します。電圧安定化・ノイズフィルター・以上電圧の保護・サーキットブレーカーなどにより接続されている高額で精密な機器を守る役目も果たしています。これが無いと多くの機器をOAタップにタコ足配線しなくてはなりません。カッコ悪いですし、電源の切り忘れも発生します。
❾ ワゴン本体
司会者や操作者が使いやすいように設置します。打ち合わせの段階で操作する手順や実際に想定している使い勝手を考慮しながら機器の構成も考えなくてはなりません。
最後にプロジェクターです。ビジネス用は会議やプレゼンなどで使うことが多く、家庭用は映画観賞などでの利用が一般的でコンパクトなタイプもあります。会議室用はハイエンドの機種となります。ホームシアター並みとはいきませんが映画の視聴も可能です。
機種選びのポイントはどの位のスクリーンに映像を投影したいのか?(スクリーンの大きさ)簡単に申し上げればテレビの選び方と一緒です。大きな画面で見たいのか?それともコンパクトな映像でも良いのか?というところです。今回は、会議室でスクリーンではなく白いクロスを貼って壁面へ投影する方法を採用しました。
以上、会議室のAV設備施工事例をご紹介させて頂きました。普段あまり見ない機械や聞きなれない機器名や言葉が多い設備だと思います。新潟市内のお客様であれば実際に訪問させて頂き丁寧にお応え出来ます。お気軽にご相談願います。しつこい押し売りや無理な営業は一切致しておりません。